- 佐々木さん
- 今日は「みんなの仕事内容がどう繋がっているか」をテーマに話せたらと思います。
普段あまり関わらないチームの仕事や、そのつながりについて知れるのが楽しみです。
POINT.
まずはそれぞれの仕事内容を紹介
一口に「設計・開発」といっても担当する分野はさまざま。
製品の評価試験から構造設計まで、それぞれ異なる役割を担っています。
- 吉川さん
- チームも製品も違うんですけど、実際は結構リレーみたいに繋がってますよね。
- 佐々木さん
- ですよね。じゃあまず自分から話しますね。
業務用空調機の室外機側を担当していて、制御基板の評価を担当しています。
たとえば、雷の影響による故障を防ぐために雷を疑似的に発生させる試験などをしています。
- 吉川さん
- 雷を疑似的に起こすって、すごいですよね。
実際に壊れたりもするんですか?
- 佐々木さん
- ありますね。
不合格になることもあるので、そこから対策を考えて最終仕様に落とし込むところまでやります。
あとはノイズ試験もあって、外部ノイズが入ったときに誤動作しないか確認しています。
- 金房さん
- ノイズっていわゆる騒音ですよね?騒音で悪さをしちゃうということですか?
- 佐々木さん
- 音というよりは、テレビなどの電化製品から出るノイズの影響で誤動作をしないよう、シミュレーターで試験をしています。
不合格が出た場合は対策と再テストを繰り返して、完成させています。
POINT.
担当する製品が変わっても活かせる経験とは?
製品が変わっても、考え方は共通する部分が多くあります。
経験やノウハウは、新しい分野でも活かされています。
- 佐々木さん
- 吉川くんはどんな仕事をしてますか?
- 吉川さん
- 自分は前にいた津島工場のことから少し話させてください。
津島工場では、草刈り機とかに載るような汎用型のエンジンの耐久試験をしたり、実機確認をしてました。
その後、キャンプとかで使うようなポータブル電源や発電機の電気分野にも関わりました。
現在は、EV車のエアコン用コンプレッサーの試験を担当しています。開発品を車に載せて性能を測ったり、耐久力を見たり、音や振動の評価をしています。
- 鈴木さん
- エンジンとコンプレッサーって全然違うものに見えるけど、流れは似てるんですか?
- 吉川さん
- モノが変わっても「準備して試験する」っていう仕事の基本は同じなので、意外と入りやすかったです。
これまでの経験も活かせていると感じています。
- 佐々木さん
- そのエンジンって、草刈り機にあるような、引っ張って始動するタイプ?
- 吉川さん
- そうです。
マフラーやキャブレターを変更して性能や燃費がどう変わるかを検証し、完成後は実機に搭載して確認したり、お客様に実運転していただいて、性能や異常の有無を確認していました。
開発だけじゃなくて、最終検査や不具合対応とか、ほんとうに幅広いです(笑)
- 内山さん
- クレームって、結局いつも検査してる項目の範囲内で起きてるんじゃなく?
- 吉川さん
- そこは一概にはいえないかも。
例えば、家で使ってみたら「音が大きい!」とか「ガリガリ振動を感じる」とか。
それで、実機を受け取って、専門の測定機器を使って、基準から外れていないかを確認します。
その後は、僕らじゃなくて別の部署に引き継ぎます。
- 金房さん
- 次というと、品証さんとか?
- 吉川さん
- そうですね。
再現試験や改良品の評価を行って、その結果をフィードバックしています。
POINT.
構造設計の仕事って何をしているの?
構造設計とは、ちゃんと動くか、壊れないか、問題なく作れるかなどを考えながら、製品の形や構造を考える仕事です。
- 佐々木さん
- じゃあ次に金房くんお願いします。
- 金房さん
- はい。
自分は業務用空調機の室外機の構造設計をしています。主には、コンプレッサーや配管の配置を考えたり、コントロールボックスの検討をしています。
さらに外観、筐体の検討まですることもあります。
- 佐々木さん
- 配管のルートにルールとかってあるの?
- 金房さん
- あります。
コンプレッサーは振動の影響が大きいので、そこからの配管にはルールがあります。
例えば、振動を吸収するためにショックループ(配管をあえて曲げて余裕を持たせる構造)を設ける工夫をしたり。
それを、限られたスペースに収めることも重要です。
- 佐々木さん
- サイズが決まっている中で、どう収めるかを考えるということだよね。
- 金房さん
- そうなんです。
基板サイズやノイズフィルターの有無、インバーターでコントロールボックスが決まって、その中に収まるように設計していきます。
- 佐々木さん
- 配管を最後に決めるの?
- 金房さん
- 配管は自由度が高いので、最後に詰めていくことが多いですね。
- 吉川さん
- 配管を曲げすぎると性能に影響出たりするんですか?
- 金房さん
- よっぽど極端じゃなければ大きく変わらないんですけど、冷媒を分配する部分は抵抗が増えると性能に影響するので注意はしてますね。
- 鈴木さん
- 先に外側の大きさが決まるんですか?
中に入れるものから大きさを決めるイメージだったんですが…
- 吉川さん
- 確かに(笑)
- 金房さん
- 全部、外側から決まります。
性能が決まると、それに応じて、筐体も決まります。そのうえで、「この中に収める」という前提で設計を進めていきます。
- 佐々木さん
- なんかいろいろと自分の仕事とつながっているところもありますね。
ちょっと気になったんだけど、基板とかって交換することを想定して設計してるの?
- 金房さん
- していないです(笑)
- 佐々木さん
- やっぱり?(笑)
交換を依頼されたけど、下ろしにくい時があって…
- 金房さん
- 言っておきます(笑)
POINT.
2D・3D CADの使い分け
普段は目にすることが少ない減速機ですが、エレベーターやエスカレーターなど身近な設備にも使われています。
設計者は2D図面や3Dモデルを活用しながら製品づくりを行っています。
2D CADと3D CADを活用しながら設計をしています。検討内容や用途に応じて、使うCADも変わってきます。
- 佐々木さん
- じゃあ次は内山くんお願いします。
- 内山さん
- 私は減速機の設計と作図をしています。
CADを使って2Dの図面や3Dのモデルを作っています。
- 鈴木さん
- 減速機ってそもそも何に使われてるんですか?
- 内山さん
- 例えば、モーターの回転をそのまま使うのではなく、回転数を抑えてトルクを上げるために使われます。
ギアを組み合わせて回転の速さと力を調整するイメージです。
- 鈴木さん
- 「使いたい回転数に変換する」みたいなイメージですか?
- 内山さん
- そんな感じです。
- 佐々木さん
- そもそも減速機って、なんで遅くする必要があるんですっけ?
- 吉川さん
- トルクじゃないですか?
- 佐々木さん
- あ、そういうことか。
- 内山さん
- まさにそうです。
大きいトルクを要求すると、大きなモーターが必要になりますが、スペースやコストの制約があります。
そのため、小さいモーターでも大きなトルクを得られるように減速機を使用しています。
- 鈴木さん
- 歯車ってCADで描くんですよね?
どうやって描くんですか?
- 内山さん
- 簡易的な歯車を使って描きます。簡易製図みたいな感じで。
- 鈴木さん
- え、3Dモデルだと、そこまで作り込むんですか?
- 金房さん
- 3Dってたしかテンプレがなかったっけ?
- 内山さん
- そうですね。3Dの作業がまだ試験的な段階ですが…
構造確認などで使っています。例えば、エレベーターとかシャッターなどの昇降機器に使ったり。
- 鈴木さん
- となると、両方覚えていかなきゃいけないんですね。2Dと3Dはやっぱ違いますか?
- 内山さん
- 全然違います。
2Dは三面図などから立体を想像する必要があって、図面読解力が求められます。
3Dは形状を視覚的に確認できるため、直感的に理解しやすいです。クルクル回せるから、構造も把握しやすいです。
- 佐々木さん
- 2次元から3次元にどんどん移行しているの?それぞれの良さもあるとは思うんだけど…
- 内山さん
- 現場によりますね。
今は2Dが中心ですが、3Dの方が干渉の確認などはしやすく、分かることも多いと感じています。
POINT.
異なる設計業務を経験して
担当する製品が変われば、求められる考え方や仕事の進め方も変化します。
新しい環境の中で学びながら成長していくことも、設計者としての大切な経験です。
- 佐々木さん
- では、最後に鈴木くんお願いします。
- 鈴木さん
- 僕は今3年目なんですけど、今までに2つのプロジェクトを経験しました。
最初は、車載コンプレッサーの製品設計です。
未経験からのスタートで、2次元、3次元の使い方を勉強するところから始めて、ついていくのに必死でした。
そして、3年目になって、現在の治具設計を担当しています。
製造ラインでの加工・組み立て、検査などがスムーズに行えるように設計しています。
- 佐々木さん
- 相手によって求められるものが違うこととかあるの?
- 鈴木さん
- そうですね。製品設計と製造向けの設計では、求められるものがかなり異なります。
- 吉川さん
- それはお客様向けと治具向けでみたいな感じですか?
- 鈴木さん
- はい。
製品はお客様が使うものなので品質が大事なんですけど、治具の設計ではスピードが重視されます。
求められるものが違うから、最初は戸惑いました。たとえば、寸法誤差の考え方なども考え方が異なるので、先輩に教わりながら頑張って対応しています。
POINT.
社員が共通して感じる「距離の近さ」
社員同士や経営層との距離の近さは、参加メンバー全員が共通して感じていた魅力のひとつ。
部署や拠点を越えてコミュニケーションが取りやすい環境が根付いています。
- 佐々木さん
- ちなみに今この5人の中で鈴木くんが一番若いと思うんだけど、なんで飯田設計に入ろうと思ったの?
- 鈴木さん
- 前職は、メーカーにいたんですが、高校の頃から機械設計をしたいなという気持ちはありました。
ただ、当時は、大手企業ということで選んでて……もの作りのやりがいはあったけど、やっぱり「機械設計がしたい」という気持ちが強くなって、その時に、飯田設計を見つけました。
「社員を大事にする」であったり、単に会社を大きくすることよりも、今いるメンバーを大事にしていくという考え方が、自分に合うと感じました。
- 金房さん
- どんな製品の設計がしたいとかあったんですか?
- 鈴木さん
- そうですね。
どの製品というよりも、とにかく「設計」がしたくて。本社で新卒と同じ研修をしてもらって、枇杷島分室に配属されて、車のコンプレッサーの設計を担当しました。
今はチームは変わったけど、やりたいことができています!
- 佐々木さん
- 他のみんなは「社員を大切にする」って感じた場面はある?
- 吉川さん
- 僕は、面談の際に希望を伝えたら、それを踏まえて枇杷島分室への異動を提案してもらいました。
迅速で柔軟な対応をしてもらえたのはうれしかったですね。
- 佐々木さん
- 社長との距離が近いよね。あまり会う機会ないはずなのに顔と名前を覚えてくれてるのもあるし、素直にうれしく感じます。
- 鈴木さん
- 懇親会でも、社長がビールをもってテーブルを回って、声をかけていただいたのが印象的でした。社長は会社の代表だから、他の社員がお酌をするイメージを勝手に持っていたから、少しビックリでした。
僕も、社長に名前を呼んでいただいて、お話いただけたことも、すごく嬉しかったですね。
- 吉川さん
- こういう話をする機会はなかなかないから、楽しい時間でしたね。
- 佐々木さん
- いや、もう終わります(笑)
じゃあ、今日はこの辺りでいったん終了にしたいと思います。
仕事だけじゃない、人とのつながりも魅力
それぞれの立場や経験の違いから見えてくる、仕事への向き合い方や人とのつながり。
普段はなかなか聞けない、それぞれのリアルな声をお届けしました。